選手寸評
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清水昇(しみず・のぼる)は、江北小1年時にジュニアヤンガースで野球を始め、駿台学園中では3年夏にエースとして全国大会8強。帝京高では1年秋からエース。3年夏の東東京大会では決勝で敗退し、甲子園にあと一歩届かなかった。国学院大では1年秋から登板機会をつかむと2年春から主戦として4カードで1回戦に先発、同秋は4勝。右足甲痛で3年春は1試合登板も、秋はリーグ3位の防御率(2.31)をマーク。4年春の東都大学リーグでは最優秀防御率(1.75)に輝いた安定感も魅力だ。東都大学リーグ戦通算は28試合登板、8勝2敗、防御率2.86。完成度の高いピッチングが持ち味で、大学日本代表候補にも選出されるなど、神宮でのキャリアは財産である。2018年ドラフト1位でヤクルトに入団。1年目は先発でも3試合のマウンドを経験するなど、自分のポジションを探す段階にあったが、20年はシーズンを通して馬力のある投球を続け、セットアップのポジションを掴んだ。24ホールドはリーグNo.1で、最優秀中継ぎのタイトルを獲得。21年もチームには欠かせない中継ぎとしてフル回転。10月17日のDeNA戦(横浜)で浅尾拓也を抜き、シーズン48ホールドのプロ野球新記録をつくった。最終的にリーグ最多となる72試合に登板で50ホールドを記録し、2年連続の最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。
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