選手寸評
|
太田椋(おおた・りょう)は、高鷲南小3年時から軟式野球を始め、高鷲南中では羽曳野ボーイズに所属。3年時にジャイアンツカップで優勝、U-15日本代表に選出された。天理高では1年春からベンチ入りし、2年夏の甲子園では4強。主将として臨んだ3年夏は県大会決勝で敗退したが、5試合で21打数7安打8打点、打率.333、2本塁打を放ち、遊撃の守備でも無失策。軽快な動きをみせる守備は三遊間の深い位置からもアウトを奪える強肩も光る。打っては逆方向にも長打を放てるリストの強さとパワーを持ちながら、ボール球もしっかり見極める選球眼も◎。高校通算31本塁打。2018年ドラフト1位でオリックスに入団。19年、次代の遊撃手としてオープン戦で一軍デビューを果たす予定も、試合前日のファームでの試合で死球を受けて骨折。出遅れを余儀なくされたが、シーズン終盤に一軍デビューを飾った。2年目の20年も初安打を初本塁打で記録するも一軍定着とはならなかった。3年目の21年は二番・二塁で開幕スタメンを果たすも、攻守で安定せずに一、二軍を往復。22年はレギュラーシーズンの出場数は32試合にとどまり、打率は.196に沈んだが、日本シリーズで史上初となる初回初球先頭打者本塁打を放ち、歓喜の瞬間に大きく貢献。
|