選手寸評
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島田海吏(しまだ・かいり)は、中学時代には陸上100mで桐生祥秀に先着したことがある快脚の持ち主。宇土東小4年から宇土イースターズで野球を始め、鶴城中では軟式野球部に所属しながら、陸上競技の大会にも出場。3年時には熊本県の中体連大会の100mを11秒01で制した。九州学院高では1年秋から右翼のレギュラーで、2年春のセンバツでは2回戦に進出。3年夏の熊本大会では4回戦敗退。上武大では2年春から中堅のレギュラー。3年春のリーグ戦では打率.469で首位打者とベストナインを獲得。4年春は打率.385、1本塁打、9打点で2度目のベストナイン。3年夏と4年夏には侍ジャパン大学代表に選出され4年時はユニバーシアードでV2に貢献。50m5秒75を誇る足のスペシャリスト。足を武器としたプレースタイルで、安打を稼ぐアベレージヒッター。2017年ドラフト4位で阪神入団。金本監督は「将来のレギュラー候補」と明言。春先は故障もあったが、1年目の18年8月中旬から一軍に定着。しかし19年はわずか7試合出場にとどまった。終盤には左足首を負傷して存分に力を発揮することができなかった。21年は10月19日のヤクルト戦(甲子園)の大一番で「一番・右翼」でスタメン起用されると、プロ初の猛打賞となる4安打3打点で期待に応えた。打撃力もアップし、攻守走に期待が持てる選手へと成長した。
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