選手寸評
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大竹耕太郎(おおたけ・こうたろう)は、田迎小4年時に田迎スポーツ少年団で野球を始めてから投手一筋。託麻中3年時に全国大会に出場した。済々黌高では1年夏から背番号10でベンチ入りし、同秋から背番号1。2年夏の甲子園では2回戦となった初戦(対鳴門高)で1失点完投勝利。3年春のセンバツにも出場し、3回戦に進出した。早大ではケガに悩まされたこともあって3年秋と4年春は未勝利に終わったが、4年秋の明大2回戦で3季ぶりの勝ち星を挙げて、復活をアピールした。182センチと長身の技巧派左腕。130キロ台の直球のほか、ツーシームやスローカーブを駆使。同じ球種でも球速差をつけたり、クイックで投げたりして打者を翻弄する。2017年育成ドラフト4位でソフトバンクに入団。1年目にウエスタンで8勝0敗、防御率1.87の好成績で支配下登録を勝ち取り、一軍でも3勝をマーク。19年も5勝とステップアップしたが、20年は左ヒジの故障で出遅れた。それでも一軍で2勝0敗、防御率2.30をマーク。二軍では最多勝、最高勝率、最優秀防御率と投手三冠を獲得して格の違いを見せつけた。21年、2年ぶりの開幕先発ローテ入りも、初登板で打ち込まれ二軍に。再昇格のチャンスはシーズン終盤まで訪れず、プロ入り初の未勝利で終わった。22年オフに行われたプロ野球現役ドラフトで阪神が獲得し、移籍となった。
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