選手寸評
|
澤村拓一(さわむら・ひろかず)は、佐野日大高から中央大を経て2010年ドラフト1位で巨人に入団。1年目は開幕から先発ローテーションを守り、11勝を挙げて新人王を獲得した。翌12年も10勝をマークして2年連続2桁勝利。13年は侍ジャパンに選出されてWBCに出場し、リリーフで登板した。シーズンでは援護にも恵まれず5勝10敗に終わり、後半戦はリリーフとして起用される。翌14年は再び先発で起用されるも5勝に終わったためリリーフに転向となった。15年は開幕から抑えとして起用されて36セーブを挙げると、16年も37セーブで初のセーブ王を獲得。しかし翌17年は故障もあってプロ入り後初めて一軍登板がなく、その後も精彩を欠くシーズンが続いた。20年9月に香月一也との交換トレードでロッテに移籍。移籍後は防御率1点台と投手陣を支えた。同年オフに海外FA権を行使してメジャー挑戦を表明し、レッドソックス入団。メジャー1年目の21年は新型コロナウイルス感染などで2度の故障者リスト入りしたものの、リリーフとして55試合に登板。防御率3.06で10ホールドをマークし、チームのポストシーズン進出に貢献した。22年シーズン中にDFAとなり、23年に古巣ロッテに復帰。セットアッパーを務めたが、「可逆性脳血管攣縮症候群」の診断で8月は運動を禁止されるなど、波瀾万丈のシーズンだった。
|