選手寸評
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涌井秀章(わくい・ひであき)は、横浜高から2004年ドラフト1位で西武に入団し、1年目から開幕一軍入り。翌06年から先発ローテに定着。西武のエースとして5度の開幕投手を務める。13年シーズン終了後にFAでロッテへ移籍。07、09、15年に最多勝、09年に沢村賞、09、10、15、16年にゴールデングラブ賞を獲得。08年北京五輪、09、13年WBCで日本代表に選出された。19年オフに金銭トレードで楽天への移籍が決まった。20年には11勝を挙げ4度目の最多勝のタイトルを獲得。21年は投球フォームの乱れから不調にあえいだ。22年5月18日のロッテ戦で打球が右手中指を直撃し骨折。前半戦中の復帰は絶望的に終わったが、リハビリにより9月に実践復帰。最終的には10試合登板にとどまったものの4勝3敗、防御率3.54をマークした。同年11月15日に阿部寿樹との交換トレードで通算154勝のレジェンド右腕が楽天から移籍。中日のエースナンバーである20を背負って先発の一角を担う。4球団目となるが、セ・リーグは初。23年セ・リーグ1年目は不完全燃焼で自己ワーストの13敗。初回の防御率が6.86と立ち上がりが大きな課題。ベテランでも体力、スタミナは問題なし。24年3月30日のヤクルト戦(神宮)で史上24人目となる2000奪三振を記録。
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