選手寸評
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島内颯太郎(しまうち・そうたろう)は、福間小3年時から投手兼遊撃手で野球を始め、福間中では筑前地区大会出場。光陵高では1年秋から背番号11でベンチ入りし、2年夏からエース。3年夏は県大会3回戦敗退。九州共立大では2年春にリーグ戦デビューも、同秋は右ヒジの離断性骨軟骨炎により登板なし。ヒジ痛が癒えた3年春に復帰すると最速が7キロアップした。秋は3勝を挙げてリーグ優勝(MVP受賞)。12月には大学日本代表候補強化合宿に招集された。直球主体の投球で、フォーク、チェンジアップを交えて空振りを奪うのが持ち味。4年春の福岡六大学リーグでは4勝負けなしの安定感を見せた。2018年ドラフト2位で広島に入団。ルーキイヤーの19年は25試合、20年は38試合に登板。21年もシーズンが進むにつれて持ち味を発揮し、9月以降には抑え・栗林良吏につなぐ同級生リレーを見せた。最速157キロもマーク。22年はスタートこそ良かったものの、シーズンが進むにつれて甘く入ったボールを痛打される場面が目立ち、キャリア最少の22試合という結果に終わった。23年は前年の悔しさを晴らすべく、技術的にも精神的にも変化を求めた。努力は結果として表れ、キャリアハイだけでなく、球団記録を更新する39ホールド。同記録と並ぶ42HPで最優秀中継ぎ投手のタイトルにも輝いている。投球割合のほとんどを真っすぐとチェンジアップが占め、その2球種によるゾーン勝負をしてきたが、結果を出し続けるために新球のカーブ習得にも着手している。
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