選手寸評
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田嶋大樹(たじま・だいき)は、陽西中時代は鹿沼ボーイズに在籍し、日本代表としてAA世界選手権(メキシコ)で3位に。佐野日大高では1年夏からベンチ入りし、3年春のセンバツで4強。同夏は県大会決勝で敗れた。卒業後にJR東日本に入社し、1年目のスポニチ大会で社会人デビューすると、都市対抗、全日本選手権のマウンドも経験。BFAアジア選手権、U-23W杯で日本代表入りを果たすなど、成長を遂げた。2018年ドラフト1位でオリックス入団。1年目の19年は、終盤に左ヒジ故障で離脱も、6勝。20年は故障から完全復活で先発ローテーションを守ってキャリアハイの20試合に先発した。21年は目標としていた2ケタ勝利には届かなかったものの、キャリアハイの8勝をマーク。22年は2年ぶり完封勝利を挙げるなど、先発ローテを支えた。ただ、対戦球団との相性なども考慮されて登板間隔が空くことも多く、3年連続の規定投球回クリアはならず。23年は左前腕痛や新型コロナ感染と離脱期間があったとはいえ、右打者の内角に食い込む球威あるストレートのほか、スライダー、チェンジアップなど変化球も多彩と先発ローテの一角に変わりなし。日本シリーズ第5戦では7回4安打無失点と好投。「自然体」を貫き、キャリアハイとなる2ケタ勝利へ。
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