選手寸評
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栗原陵矢(くりはら・りょうや)は、春江工高で1年春から正捕手となり、2年春にセンバツ出場。3年夏はU18アジア選手権代表に選ばれ、主将として準優勝に貢献。2014年ドラフト2位でソフトバンクに入団すると、17年6月に一軍初出場。19年は持ち味の打撃を生かして自己最多の32試合に出場し、初本塁打、初打点も記録した。20年、本来は捕手だが、持ち前の打力を発揮するため内外野に活路を見いだし、初の開幕スタメンから、レギュラーシーズン118試合に出場してチーム2位の17本塁打、73打点。巨人との日本シリーズではMVPに輝く大車輪の活躍を果たした。21年の東京オリンピックでは、侍ジャパンに召集。初戦のアメリカ戦で、犠打を決め勝利に貢献した。シーズンでは20年を上回る成績をマーク。チームの主力選手の一人として全試合出場も果たしている。22年開幕直後の3月30日ロッテ戦(ZOZOマリン)で、9回裏の守備で左膝を負傷。シーズンの復帰が絶望的となる大ケガを負ってしまった。手術後は新シーズンに向けて懸命なリハビリ。23年ケガから復帰し、巻き返しを図るシーズンだったが、再度度重なるケガにより離脱。そのままシーズン終了。24年は三塁一本、内野手登録への変更は、覚悟の表れだ。オフは渡米し、打撃改造に取り組んだ。山川穂高が加わり破壊力が増した打線の中で、目標は「100打点」。
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