選手紹介
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平良拳太郎(たいら・けんたろう)は、高校球界無名の北山高を、13年春の沖縄王者に導いたトルネード投法でスリークオーターの変則右腕。2013年ドラフト5位で巨人入団。1年目の14年は体作りをメーンにしつつ、秋の21Uワールドカップで侍ジャパン入り。16年にプロ初登板初先発を果たすが、同年オフにFAで巨人に移籍した山口俊の人的補償としてDeNAに入団。5月に移籍後初先発でプロ初勝利を挙げた。独特のトルネード投法から、140キロ前後の直球に、スライダーやシュートを駆使する。ベースの横の幅を使って、打者を翻ろうする「打たせて取る」タイプ。21年は開幕ローテ入りを果たし、先発の中心として期待されていたが、開幕早々に右肘の張りで緊急降板。結果的に6月にトミー・ジョン手術を受け、同年オフに育成契約を結んだ。復帰に向けてリハビリを行い、22年7月30日に再度支配下登録となった。トミー・ジョン手術からの本格復帰シーズンとなった23年は、4月5日に初登板を果たすと6回4安打無失点で自身初勝利とともに、チームのシーズン初勝利もマーク。間隔を空けての登板が多かった。24年は開幕先発ローテーション入りを果たすと、開幕2戦目の先発を任され初勝利をマーク。しかし、右肩、腰と二度の離脱もあり4試合登板に終わった。それでも、7月には自身初の完封勝利を挙げたように、実力に疑いはない。
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