選手寸評
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佐野恵太(さの・けいた)は、彦崎小1年時から彦崎少年野球団で投手として野球を始める。灘崎中ではヤングリーグ・倉敷ビガーズに在籍し、投手兼三塁手で全国大会準優勝、ジャイアンツカップ出場。U-15日本代表にも選出された。広陵高では2年春からベンチ入り(遊撃手)し、3年春から捕手。同夏は県大会3回戦敗退で、甲子園出場経験なし。明大では2年春からベンチ入りし、3年秋からレギュラー定着。大学3年秋までは1学年先輩の高山俊(阪神)の練習パートナーとして多くの技術を学んだ。2016年ドラフト9位でDeNAに入団。ルーキーイヤーから開幕一軍入りするも、18試合で打率.095と苦しんだ。シーズン終了後に渡った台湾のウインター・リーグでイースタン・リーグ選抜の四番を任され打率.391、5本塁打、18打点で最優秀選手を受賞。19年に代打の切り札として存在感を発揮し一軍に定着。20年からはキャプテンを務めている。21年も打率3割を超え、22年は、ベストナイン、自身初となる最多安打に加え、3年連続の打率3割超えを達成。守備では左翼から試合終盤に一塁へ回るなど献身性を発揮した。23年は開幕時に一番に座り、4試合連続本塁打を放つこともあった。5月以降は打順が変動し守備面でも左翼、一塁を務める負担が大きかったこともあり、レギュラー定着後ワーストの打率.264に終わった。24年は4年間務めたキャプテンを牧秀悟へ託し、本来の打撃を取り戻す。
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