選手寸評
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松本剛(まつもと・ごう)は、帝京高で1年時から3年連続で甲子園に出場。3年時には主将を務めた。2011年ドラフト2位で北海道日本ハムに入団。2年目の13年に一軍デビュー。15年からは内野だけでなく外野にも挑戦し、一軍での出場機会も増えた。入団6年目の17年は、シーズン序盤に一軍昇格を果たすと「二番・右翼」のレギュラーに定着。交流戦では4割近い打率を残して日本生命賞を獲得するなど、一気に大ブレークし、プロ入り初の規定打席に到達した。21年は一軍での出番に恵まれず、47試合出場にとどまったが、シーズン終盤でようやく結果も残し、手応えを得て10年目を終えた。開幕四番でスタメン出場した22年は覚醒。広角に打ち分ける打撃術に磨きをかけて開幕から安打を量産し、ケガによる離脱はあったが自身初となる首位打者のタイトルを獲得した。選手会長として迎えた23年は自己最多の134試合出場、140安打を記録。2年連続で規定打席をクリアした。それでも首位打者に輝いた前年の打率.347からリーグ5位とはいえ.276に下落。チームの先頭に立って「3割を打たないと自分みたいな選手は価値がない」という言葉を現実のものとする。
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