選手寸評
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福田周平(ふくだ・しゅうへい)は、広陵高3年時に主将としてチームを春夏連続甲子園場に導いた。春はベスト4に進出、夏は2回戦敗退。明大入学後、2年春から二塁手、3年秋以降は遊撃手として活躍。2年秋、3年秋にはベストナインにも輝いた。NTT東日本でも1年目から遊撃手のレギュラー。3年目の都市対抗野球で、打率.550のハイアベレージを残し、首位打者とMVPに値する橋戸賞を獲得。チームも36年ぶりの優勝を果たした。50メートル走5.9秒の俊足の持ち主で、身体能力は抜群。2017年ドラフト3位でオリックス入団。1年目の18年はシーズン途中から二塁のレギュラーに定着し、113試合に出場して打率.264。19年は2年目ながら主将に抜てきされ、打撃不振で一時は二軍落ちも『一番・二塁』として攻守でチームをけん引。20年は故障で出遅れたが、7月末に一軍復帰すると、打順、守備位置とも複数起用に応えて奮起した。21年開幕一軍を果たしたが、わずか5日で二軍落ち。ファームで腕を磨き、5月11日に昇格すると同日の日本ハム戦(東京ドーム)で即一番でスタメン起用。「どこでも守ります」と出場機会を求め春キャンプから外野に挑戦し、中堅手のレギュラーを奪取。近年、固定できなかった「一番・中堅」を埋めたことがチームの躍進を支えた。
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