選手寸評
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甲斐拓也(かい・たくや)は、2010年育成ドラフト6位でソフトバンクに入団。強肩を武器に13年オフに支配下登録を果たした。17年シーズンは開幕一軍をつかむと、巧みなリードで若手投手陣と抜群のコンビネーションを発揮し、日本一に貢献。育成出身初となるベストナイン&ゴールデン・グラブ賞をダブル受賞し、侍ジャパンにも選出された。20年からは野村克也氏の背番号「19」を背負い、シーズンでは2年連続の本塁打、リーグ2位の盗塁阻止率も記録。21年の東京オリンピックでは、侍ジャパンに選出され、正捕手として金メダル獲得に大きく貢献した。シーズンでは、球団史上3人目となる全試合出場を達成。22年は捕手として両リーグトップの125試合に先発出場。打率.180、1本塁打と苦戦した部分もあったが、キャリア最多となる犠打を決め、下位打線としての役目は果たした。23年に開催されたWBCでも日本代表として選出され、優勝に貢献。オフの契約更改交渉で球団から複数年契約を打診されるも、「1年1年が勝負」と単年契約を結んだ。リーグ優勝、日本一のために「もっと自分はやれる」。キャリアハイの打撃力に、捕球技術の向上。シーズンでは育成出身選手初となる1000試合出場を見据える。
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