選手寸評
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大田泰示(おおた・たいし)は、東海大相模高から2008年ドラフト1位で巨人に入団。高校通算65本塁打を放ったスラッガーとして1年目から大きな注目を浴びる。入団6年目の14年には平成生まれの選手としてはチーム史上初の四番を任されたこともあるが、好不調の波が激しくシーズンを通じて一軍に定着はできず。16年のオフにトレードで日本ハムへ。移籍1年目の17年は自身のキャリアハイとなるシーズン15本塁打を放つなど、新天地で輝きを放った。18年は打率.274、14本塁打、59打点でオフに背番号「33」から「5」に。19年に打率.289、20本塁打、77打点と自己最高の成績を更新した。20年は前年より数字が下がったが、右翼でリーグ2位の7補殺をマーク。自身初のゴールデン・グラブ賞を獲得した。21年は状態が上がらず、オフに球団から保留手続きを行わないことが発表され自由契約に。その後12月14日にDeNAが獲得を発表した。新加入となった22年、サヨナラのホームを踏む神走塁や自身でもサヨナラ打を放つなど、劇的な場面に数多く関わり、横浜のファンから一気に受け入れられた。しかし、離脱と復帰を繰り返し通年での貢献は出来なかった。移籍2年目となった23年シーズン、前半戦は打率.127と苦しむ。スタメン出場が限られる中でも、実績豊富なベテランがベンチから常に声を出し、仲間を鼓舞する姿勢はチームの指針となっていた。シーズン終盤は先発出場を重ねCSでも三番にクリーンアップも担った。
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