選手寸評
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宮崎敏郎(みやざき・としろう)は、高校時代は四番・投手を務めたが、甲子園出場経験はなし。大学で野手に転向し、九州大学リーグ戦では、首位打者(2回)、MVP(3回)、ベストナイン(3回)を獲得。2年、3年では大学選手権にも出場した。社会人では都市対抗で満塁本塁打を放つなど勝負強さに磨きがかかり、2012年ドラフト6位でDeNAに入団。16年は交流戦以降にクリーンアップに座るなど101試合に出場し、一軍に定着。17年は打率.323で首位打者、ベストナインのタイトルを獲得。その後もコンスタントに安打を重ねる。20年、21年と2年連続で打率3割超え、打点73はキャリアハイとベイスターズ打線の中核を担う。オフには取得した国内FA権を行使せず残留することを決断。6年の長期契約を結び“生涯横浜”を誓った。22年は足の故障で1カ月あまり離脱したが、史上315人目、球団の日本人右打者では最速の出場945試合目での通算1000安打を達成し、打率.300もマークした。23年は開幕から好調を維持し、打率.326で17年以来自身2度目の首位打者に輝いた。年齢を重ね、休養を挟みつつの出場ではあったが打撃技術は進化を続けていた。守備面での貢献も大きく、18年以来のゴールデン・グラブ賞を獲得。
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