選手寸評
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奥川恭伸(おくがわ・やすのぶ)は、宇ノ気小2年から宇ノ気ブルーサンダーで野球を始め、6年時に県準優勝で北信越大会に出場、宇ノ気中の野球部で3年夏に全国制覇し、星稜高では1年春の北信越大会からベンチ入り。同秋から主戦格となり、2年の春(8強)と夏(2回戦)に甲子園出場、2年秋の神宮大会で準優勝。18年夏には2年生で唯一、侍ジャパンU-18代表入りしてアジア選手権で銅メダル。3年夏の甲子園ではチームを決勝まで導くも決勝で履正社高に敗れた。最速154キロの直球はスピードだけでなく、両コーナーを突く制球力も光る。2019年ドラフト1位でヤクルトに入団。ルーキーイヤーの20年は、右ヒジに軽度の炎症があった影響などでノースロー調整も経験。チームの育成方針もあってほとんどの時期を二軍で過ごし、一軍初登板は11月10日のシーズン最終戦(対広島、神宮)だった。2年目の21年は、開幕からローテーション入り。4月8日の広島戦(神宮)でプロ初勝利を飾ると、中10日前後の登板間隔を守りシーズンを通して一軍で投げ続けた。日本一の原動力となった次世代エース。制球力のみならず、球威、変化球のキレも一級品。22年は右肘痛によりわずか1試合の登板に終わった。心機一転、背番号を11から18へと変更し復帰を目指す。
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