選手寸評
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甲斐野央(かいの・ひろし)は、桜丘小3年時から黒田庄少年野球団で投手として野球を始め、黒田庄中では東播地区優勝。Kボールの兵庫県選抜で全国大会優勝。東洋大姫路高では1年秋からベンチ入りし、3年春から五番・三塁手兼2番手投手。同夏は県大会準優勝。東洋大では1年秋から登板(二部)し、3年秋はリーグ戦初勝利を挙げ、計5勝でベストナインと最優秀投手を受賞。4年春はMLBスカウトのスピードガンで159キロを計時。9試合にリリーフし1勝0敗、防御率1.80の活躍。上茶谷-甲斐野の継投で5勝を稼ぎ、チームのリーグ三連覇に貢献した。2018年ドラフト1位でソフトバンクに入団。ルーキーイヤーからチームトップの65試合に登板し、日本一に貢献。オフには侍ジャパンの一員としてプレミア12制覇も果たした。しかし、2年目の20年に春季キャンプで右ヒジを痛めると(診断結果は右ヒジ内側側副靱帯一部損傷)、PRP注射による治療では思うような回復が見られず、一軍登板はゼロに。12月には手術に踏み切った。22年は自己最速の160キロを計測も、制球に苦しみ四球を出して失点するシーンも目立った。23年は46試合登板で防御率2.53と復活の兆しは見えたどころだったが、山川穂高の人的補償として24年からは西武に移籍することが発表された。
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