選手寸評
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戸郷翔征(とごう・しょうせい)は、聖心ウルスラ学園高で2年時に夏の甲子園出場。3年夏は宮崎大会で敗れたものの、宮崎県選抜の一員として出場したU-18高校ジャパンとの練習試合で好投を見せた。2018年ドラフト6位で巨人に入団し、1年目の19年は優勝が決まったDeNA戦で一軍初登板初先発。20年より先発ローテーション入りを果たし、21年は前半戦で8勝をマークして球宴にも初出場したが、後半戦は1勝しかできず、26試合登板で9勝8敗、防御率4.27。19被本塁打、75失点はリーグワーストだった。2年連続9勝止まりだったが、22年にチームトップの12勝でついに2ケタ勝利をマーク。不規則に落ちるフォークで奪三振王に輝いた。23年は投手主将に就任。WBC日本代表にも選出され、アメリカ戦ではマイク・トラウト(エンゼルス)から必殺のフォークで空振り三振を奪うなど、特大の刺激を受けた。シーズンでは2年連続12勝をマークして誰もが認める新エースに。24年5月24日、甲子園での阪神戦で史上89人目、通算101度目となるノーヒットノーランを達成。巨人の投手が甲子園での阪神戦でノーノーを成し遂げたのは、1936年9月25日にプロ野球史上初のノーヒッターとなった沢村栄治以来88年ぶり。
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