選手寸評
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根尾昂(ねお・あきら)は、河合小学校2年時に古川西クラブで野球を始め、古川中では飛騨高山ボーイズに所属。140キロ前後の球速を記録し投打に活躍の3年時にNOMOジャパンに選出された。大阪桐蔭高では1年秋には背番号9で右翼兼投手兼遊撃。2年夏は背番号10で秋から4番遊撃。2年春のセンバツでは投手、遊撃、中堅をこなし、甲子園を驚かせた。18年センバツでは全5試合、五番で出場し、投手として3勝、打率.500、8打点と、万能プレーヤーぶりを発揮。3年夏の甲子園でも投手として2勝、打者としても打率.429、3本塁打、5打点を記録し史上初となる2度目の春夏連覇に貢献した。U-18アジア選手権にも選出され自己最速150キロをマーク。2018年ドラフト1位で4球団競合の末、中日が交渉権を獲得し入団が決まった。19年に一軍デビュー。21年は出場機会を求め外野手としてプレー。開幕スタメンに名を連ね、5月にはプロ初本塁打を満塁弾で飾った。しかし、打率は2割を切るなど思うような数字は残せなかった。22年6月投手に転向を発表。プロ5年目の23年は先発転向初年度。先発転向イヤーとして位置づけ、ファームでは23試合中9試合に先発。一軍でもシーズン終盤で2試合に先発し、どちらも白星はつかめなかったが、着実に先発としての経験を積んでいる。23年は先発として挑んだものの、一軍では2試合の登板にとどまった。不本意なシーズンも年間を通して故障がなかったことは収穫。6年目のブレークに期待。
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