選手寸評
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隅田知一郎(すみだ・ちひろ)は、西大村小2年時に大村クラブで野球を始め、西大村中では軟式野球部でエース。波佐見高では1年秋からベンチ入りし、3年夏に背番号10で甲子園に出場し、彦根東高(滋賀)との1回戦(開幕試合)で先発も、8回2/3を6失点で敗退(5対6)した。西日本工大では1年春から登板し、4年春は九州地区(北部)の代表として全日本大学選手権に出場。最速150キロで変化球はカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ、スプリット、ツーシーム。打者の手元で伸びる真っすぐに加え、多彩な変化球でカウントも取れる、総合力の高い左腕だ。2021年ドラフト1位で西武に入団。ドラフトでは4球団が競合するなど前評判が高かったが、プロでも大学No.1左腕の実力を存分に発揮している。最速150キロのストレートに6種類の変化球を自在に操る投球は抜群。開幕先発ローテーション入りを果たし、プロデビュー戦で初勝利を飾る。しかし、その後はパの新人では初の10連敗。打線の援護に恵まれなかった試合も多かったが、大きく負け越すシーズンとなった。23年は奪三振数は左腕でリーグトップの128を数えた。だが、狙うはもうワンランク上の投手。24年はさらに直球の強さを上げて前年、惜しくも届かなかった規定投球回の到達を目指す。最低でも2ケタ勝利達成も誓う。
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