選手寸評
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郡拓也(こおり・たくや)は、帝京高で1年春からベンチ入りし(背番号20)、2年秋から正捕手。3年秋は都大会4強、3年春は都大会準々決勝敗退。東東京大会8強。強打の伝統を誇る帝京高で攻守にわたり屋台骨を支えた。遠投120メートルの強肩で二塁送球は1.9秒、正確なスローイングも兼ね備え、一塁走者を釘づけにする。野球センスに秀でており、内外野の複数ポジションに対応可能。打撃では野手の間を抜く鋭い当たりを飛ばしていく。2017年ドラフト7位で日本ハム入団。21年は一軍で本職以外に三塁、二塁、一塁、外野で守備機会があった。内外野もこなすスーパーユーティリティーとして、代えの利かないチーム内ポジションを確立。22年も26試合の出場機会を得たが打率は1割台と課題が残った。23年は一軍出場がわずか7試合に終わり、あとがない状況に。24年開幕前に若林晃弘との交換トレードで巨人に加入。本職の捕手に加えて内外野の全ポジションをカバーするユーティリティーは「走れる、打てる、守れる。すべてを持ち味にしたい」とアピールを続ける。大城卓三の一塁起用も増える中、阿部慎之助監督も「彼1人で助けられる部分がある」と捕手の運用の幅が広がることを含めその存在を重宝する。
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