選手寸評
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京田陽太(きょうだ・ようた)は、長身ながら50メートル走5.9秒という俊足の持ち主。青森山田高から進学した日大では3年秋から一部に昇格。4年時には日米大学野球の日本代表メンバーに選ばれるなどトップ選手として活躍。4年秋には25季ぶりの東都リーグ制覇に貢献した。2017年ドラフト2位で中日に入団。1年目から遊撃に定着し、球団新人最多となる149安打を記録して新人王に輝く。その後も攻守走と三拍子そろったオールラウンドな選手として活躍。遊撃の守備範囲は広く、その守備力は投手陣から大きな信頼を得ている。常に試合に出場できる選手であることが目標。3年目の19年に背番号51から1に変更。20年から福田永将に代わって選手会長を務める。21年は打撃不振でプロ初の二軍降格も経験。後半戦は本来の打撃が戻ってきたものの、トータルではやや不完全燃焼。22年は期待が大きかったが、プロ6年目で自己最少の出場試合数に終わり、遊撃のレギュラーも剥奪された。課題の打撃力を上げるため、フォーム改造に取り組んだが試行錯誤を振り返し、自慢の守備でも精彩を欠くプレーが見られるように。5月4日のDeNA戦(横浜)で試合途中に名古屋へ強制送還を命じられてファーム降格。6月に復帰後も一軍定着できなかった。同年11月18日に砂田毅樹との交換トレードでDeNAに移籍が決まった。移籍後は試行錯誤を重ねながら本職のショート以外にも一塁、三塁を守り93試合に出場。打率は.227ながら出塁率は3割超えと簡単には終わらなかった。9月にはファームも経験したが、球団施設の動作解析を受け新たな手応えも感じた。24年は力強い打球を手に入れる。
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