選手寸評
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上本崇司(うえもと・たかし)は、広陵高から明大を経て、2012年ドラフト3位で広島入団。走っては俊足、守っては内野ならどこでも。さらにムードメーカーとしてもチームを盛り上げる。18年は主に代走、守備固めとして、リーグ3連覇に貢献。しかし、19年は31試合と出場機会を減らし、打率.143、0本塁打、0打点に終わった。21年も守備固めや代走での起用で活躍。体を張ったプレーでチームをもり立て、守備についたポジションは二塁、三塁、遊撃、左翼、中堅、右翼と計6カ所。出場試合数もプロ9年目にしてキャリアハイとなった。22年は開幕スタメンから、キャリアハイを大きく更新する好成績。勝負強い打撃が打線のアクセントとなった。10年目で初となる本塁打も2本放ち、新井貴浩監督を彷彿とさせる豪快なバット投げも。レギュラーよりも試合に出続けることを求めて一層精進。23年は自身初の四番を含め、一番から八番までの打順を経験。二塁、三塁、遊撃、左翼、中堅、右翼と6ポジションを守り、自己最多の8盗塁。代打では打率.467(15打数7安打)という勝負強さだ。何でもこなす“スーパーユーティリティー”は、自分らしさを失わない。
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