選手寸評
|
西勇輝(にし・ゆうき)は、菰野高で3年夏に甲子園出場。2008年ドラフト3位でオリックスに入団。1年目にプロ初登板を果たし、球団では史上初となる高卒新人1年目での一軍登板を記録。11年に2ケタ勝利を挙げると、翌12年にはプロ野球史上76人目となるノーヒットノーランを達成。14年から3年連続の2ケタ10勝を挙げるなど抜群の安定感を誇ったが、17年は故障もあり5勝に終わった。復活を目指す18年はオープン戦から好調で開幕投手にも選ばれ、シーズンでも2桁勝利(10勝)を挙げた。同年オフにFA権を行使し、阪神へ移籍。19年はチーム唯一の10勝(8敗)。20年は開幕投手に任命され、3年連続2ケタの11勝5敗でリーグ3位の防御率2.26をマーク。通算1500投球回もクリアし、先発陣の軸として稼働。21年9月10日の広島戦(マツダ広島)で、プロ野球140人目の通算100勝を記録した。22年は9勝と2ケタ勝利に届かなかったが、防御率はリーグ2位の2.18と安定的な活躍を見せた。だが翌23年は自身の成績は落ち込み気味に終わった。イニングイーターとして108イニング程度では満足できない。先発ローテ投手として14年間続けてきた意地がある。24年は1年間先発ローテを守り抜き、自己最多の勝利数を挙げていく。それができればチームの連覇は必然となってくる。
|