選手寸評
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野村祐輔(のむら・ゆうすけ)は、広陵高時代にエースとして活躍し、3年夏の甲子園で準優勝。明大でも東京六大学史上7人目の「30勝&300奪三振」を達成し、2011年ドラフト1位で広島に入団。ルーキーイヤーは開幕から先発ローテに入り9勝をマークして、球団史上8人目となる新人王を獲得。13年は前田健に次ぐチーム2位の12勝を挙げ、CS進出に貢献した。14年は7勝、15年は5勝に終わったが、16年は16勝を挙げ、最多勝、勝率第一位のタイトルを獲得して優勝に貢献。17年もカードの頭に登板し、9勝を挙げてリーグ連覇の一員となった。18年は開幕投手を務め、先発の柱として期待されたが、怪我の影響もあり、7勝に終わった。20年10月に右鎖骨手術を受け、21年は10年目にしてプロ入り初となる未勝利。22年は、2年ぶりに勝利を挙げるも2勝止まり。安定した投球、バランスの良さを求めて試行錯誤。その結果、23年は17イニング連続無失点を記録する好投、防御率は1点台と安定感は光った。それでも、わずか6試合のみの登板では満足はできない。チーム投手最年長が狙うのは「春から先発ローテーション」。後輩たちとの競争に、負ける気はない。
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