選手寸評
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ケムナ誠(ケムナブラッド誠、けむなぶらっどまこと)は、米国人の父と日本人の母を両親に持ち米国ハワイ州出身。幼少期には日南で育ち、広島キャンプに通った。192センチの長身を生かした投球は日南高時代からスカウトの間では話題となっていた。過去にも多くのプロ野球選手を輩出し、投手育成に定評のある日本文理大では、基礎からしっかりと投球のイロハを学んだ。2017年にドラフト3位で広島入団。武器は150キロ台のストレート。2年目の19年からファームで先発の中心として回り、4勝4敗、防御率3.46。9月15日のヤクルト戦(マツダ)で、一軍初登板を果し、1回無失点に抑えた。21年は、開幕一軍からの2年連続40試合以上登板にも、「良いときと悪いときの波があった」と反省を口にした。22年は43試合登板で3年連続40試合以上登板をクリア。安定した投球で信頼を高めてきた。それでも“8回の男”襲名には新しい武器も必要と、オフの自主トレではソフトバンク・武田翔太に弟子入りして大きく割れるカーブ習得にも着手。23年は9月に受けた右肘のクリーニング手術の影響もあり、4年連続40試合以上登板は途切れた。しかし、経過は順調で仲がいい島内颯太郎の活躍も刺激に。24年は一緒になってさらに盤石なリリーフ陣を形成する。
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