選手寸評
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山田哲人(やまだ・てつと)は、履正社高から2010年ドラフト1位でヤクルト入団。1年目の11年、CSで一軍出場を果たすと翌12年から徐々に出場数を増やし、14年には日本人右打者最多のシーズン193安打を放ち最多安打を獲得。15年には自身初の全試合出場を果たしチームの14年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献。トリプルスリーを達成し、セ・リーグMVP、史上初の本塁打王と盗塁王の同時獲得も果たした。16年から背番号が「23」から「1」へと変更。同年もトリプルスリーを達成し、プロ野球史上初2年連続の達成となった。17年も活躍が期待されたが、背中への死球の影響もあり、打撃不振に陥りチームも球団ワーストの96敗を喫した。18年は打撃が見事に復活。7月にはサイクルヒットを、8月には球団新の10試合連続打点をマークし、前年の不振を乗り越え3度目のトリプルスリーを達成した。20年は上半身のコンディション不良による離脱もあって94試合の出場。21年からキャプテンに就任。夏の東京オリンピックでは侍ジャパンに召集され、日本の金メダルに大きく貢献し、MVPにも輝いた。シーズンでは5年ぶりに100打点超をたたき出すなど、チームに欠かせない存在に。22年は堅実なプレーで投手陣を助けたが、打撃では苦しみ、打率.243は自己最低成績だった。23年WBC日本代表にも選出され、3大会ぶりの世界一奪還に貢献。しかし、シーズンでは2度の故障離脱もあり、打率.231に終わった。主将4年目の24年は復活を遂げ、2年ぶりの歓喜をもたらす。
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