選手寸評
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一岡竜司(いちおか・りゅうじ)は、大分・藤蔭高を卒業後、大学や社会人から声がかからず、専修学校の沖データコンピュータ教育学院を経て、2012年ドラフト3位で巨人入団。1年目にファームで46試合に投げて7勝1敗14セーブ、防御率0.55の好成績を残しても一軍での登板機会には恵まれず、わずか4試合。2年目の13年も二軍では35試合で15セーブ、防御率1.10と好投したが、一軍登板は9試合に過ぎなかった。13年オフにFAで広島から巨人へ移籍した大竹寛の人的補償として広島に入団。14年3月29日の中日戦(ナゴヤドーム)でプロ初ホールド、4月27日の巨人戦(マツダ広島)で初勝利、5月25日の西武戦(マツダ広島)では初セーブをマーク。右肩痛もあり、31試合の登板にとどまったが、抜群の成績を残し、オールスターにも選出された。翌15年はやや精彩を欠き、16年も右腕の負傷で出遅れたものの、交流戦から復帰。抹消と登録を繰り返しながらも、広島にとって25年ぶりの優勝に貢献した。17年も59試合に登板して、19ホールドと連覇に貢献した。18年は3者連続本塁打を浴びるなど前年に比べ安定感は欠いたが、ラスト18試合で計1失点のみと信頼を取り戻し、勝利の方程式として3連覇に貢献した。
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