選手寸評
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松山竜平(まつやま・りゅうへい)は、鹿屋中央高から九州国際大を経て2007年大学生・社会人ドラフト4位で広島に入団。ルーキーイヤーに一軍初出場。11年以降、一軍出場を増やし、13年は123試合に出場して規定打席未到達ながら打率.282、10本塁打をマーク。15年は阪神の藤浪晋太郎相手に好成績を残し、藤浪キラーと呼ばれた。17年は規定打席未到達ながら打率、安打数、本塁打数、打点で自己最高成績を収め、9、10月の月間MVPも獲得。18年は初めて規定打席に到達。鈴木や丸の離脱中は穴を埋め、外野ばかりでなくファーストも守って貢献した。愛称は『アンパンマン』。21年オフに取り組んだ肉体改造の成果は、見た目にも表れている。“動ける体”でキレを取り戻し、打撃も長打より打率を求めるスタイルに回帰。しかし、出場機会は年々減少し、22年の166打席は直近10年間で最少で、打率は.217で終わった。23年は代打打率.380(50打数19安打)、21打点と代打での活躍が目立った。一方で、自身11年ぶりの本塁打ゼロには悔しさをにじませ、長打力を求めて打撃フォームだけでなくバットも見直している。チーム最年長の原動力は飽くなき探求心だ。
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