選手寸評
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岸孝之(きし・たかゆき)は、東北学院大4年時の06年に、18年ぶりとなる仙台六大学春季リーグ優勝に貢献。リーグ新記録となる92奪三振をマークしMVPに輝いた。2006年希望枠で西武入団し、ルーキー年から4年連続2ケタ勝利。08年の日本シリーズでは初登板初完封、12イニング連続奪三振をマークするなどして日本一に貢献し、MVPに輝いた。14年には5月2日のロッテ戦(QVCマリン)でノーヒットノーランを達成。この年、勝率.765でタイトル獲得。16年オフ、FAにより楽天に移籍。17年は、抜群の安定感で1年間先発ローテを支え続けた。勝ち星こそ8勝と3年連続で2ケタに届かなかったが、リーグ5位の防御率2.76に自己最多を更新する189奪三振。18年には11勝4敗、防御率2.72で最優秀防御率を獲得した。20年は開幕投手を務めたが左太もも違和感で緊急降板して離脱。7月も扁桃炎で離脱して自己ワーストの3勝と不本意なシーズンに。21年は大きな故障もなくシーズンを通して投げ切れたことが収穫だったが、2ケタ勝利には惜しくも届かず。だか通算勝利数を141まで積み上げた。22年は8勝10敗と負け越し。23年は離脱もあり規定投球回には届かなかったがチーム唯一の完投を完封で果たすなど投球術と安定感は衰えを知らない。チーム最多の9勝も「2ケタ勝利でチーム最多を目指したい」と満足しない。先発陣の大黒柱だ。
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